「子供の進学先が想定外だった時に引きずるのは親」という話を以前耳にした際に「プライドの高い親は大変だ」と完全に他人事のように思っていましたが、「実は」というかこんな記事を書いているのでご想像の通り。
私はいまだに「子供の受験結果にモヤモヤしている親」になっているのでした。中学受験は通過点と割り切っていたまさか私が??と本人も驚いています。世間にはあまり知られていないと思うので、中学受験の亡霊がどのようにして爆誕したのかの1例として説明したいと思います。
小学6年生 2月上旬
①現在通っている学校を受験
→通う事になるとは思っていないが良い学校だと思ったので受験
②志望校に不合格
→子供の希望で今の学校を選択
選べる学校は2校。祖父二人が薦める学校を差し置き、息子は現校を選択。
通うの本人の意志を尊重し、現校に進学決定。この事に関しては後悔なし。
小学6年 卒業時
子供→進学を楽しみにしている。しかしながら第一志望に合格した子、良い結果を残した子から心無い言葉を小学校でかけられる。それは息子だけではない。
複数の母親から「うちもFランって言われたって。」「なんだ、おまえ残念だったの?」など言われたとの話を聞く。受験後に小学校で「良い結果組」と「残念だった組」で思わぬ溝が出来る。小学校がイヤになった子供は余計に中学進学を楽しみにするようになる。
親→小学校でのいざこざに多少心は痛むものの、努力しなかった自分が悪いし、口に出すか出さないかは別として学歴で差別される世界は存在するものだしと子供の世界の事は割り切る。子供の進学先の学校にあまり興味なし、合わなければ公立に転校→高校受験すればいいやと気楽に思う様に。
中学1年 入学
子供→学校が楽しい
親→子供が選んだ学校に通わせてよかった
親も子もあわただしい生活が始まる。
中学生活
子供→友達ができる。学校はきちんとサポート。自分で選んだ学校だから満足している。
親→たいした意味もなく「どこの学校?」と聞かれているのはわかっている。その度に顔には出さないけれど「ウっ」と苦しさを味わう。
息子の学校は四谷大塚の偏差値表の下の方に載っている。だからこそみんな名前は知っているし、聞いた方も、、、、となる。
中学1年 夏休み
子供→小学校の時の友達と遊ぶ、選ぶ友達は第一志望の学校に通った子ではない
卒業までにイヤな思いをさせられた子はもう誘わない模様
それでも楽しそうに過ごしている。
親との関わりはもう薄くなっている。去年までの密な時間が嘘のよう。
親→希望の中学に入学した子達のキラキラした感じを目の当たりにする。娘の同級生達もそれぞれ進学先の学校で成長して高校生になっている。選んだ学校で選んだお友達も違う。
うちの子はこれでよかったのかとモヤモヤする。だからと言って、今から高校受験や大学受験に向けて勉強漬けにしたくない。だからと言って、勉強しない息子を温かい目で見守れない。だからと言って去年に戻れたらとは考えない。もう受験はお腹いっぱい。
中学受験の残り香はもう私の周りからすっかり消えたのに。子供の進学先。どこだったら満足したのかというより、やっぱり最後まで熱望校が持てず、息子がやる気になれなかった事が不発の原因で、サピを辞めた時点で高校受験に切り替えるのが正解だったような気もします。
子供は新しい学校に通い、おかげ様で楽しく充実した毎日を送っています。
それがどれだけありがたい事か、幸せな事かはわかっています。なのにそんな気持ちになってしまう自分が情けない。
子供の人生なのですから、私は温かい目で見守る事にしたいです。もう少し修行をして早く心穏やかに過ごせるようになりますように、、、
中学受験の亡霊、久しぶりのブログの更新でした。
↓2月の頃の私の心境はこちら。
mamahensachiagetai.hatenablog.com
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